Q :小学6年生の女の子です。最近学校で、友達にからかわれたり、ささいなことでうまくいかないことが多々あるようです。帰ってくると、その日にあった出来事や愚痴などを延々と話し続けます。最初は私も黙って聴いているのですが、最後にアドバイスなどしてみても、本人は納得できない様で、私もイライラして逆に険悪になってしまうことも…。もちろん子供のことも心配ですが、毎日のことなのでどう接したらよいかと悩んでいます。(K.N)

お子様が元気で楽しそうに帰宅してくれるのが親としては安心で理想でありますが、帰宅早々、不機嫌で愚痴を延々聞かされる戸惑いや大変さ、よく解ります。

でも、お子様なりに学校で気を使い、我慢したりする時間を過ごし、帰宅してママの顔を見た途端に、安心して一気に思いが出てきてしまうのでしょうね。

そして、安心して愚痴が言えるのは、親子の信頼関係があるからこそです。親としては、「それなら、こうしたら!」とか、「そんな事は、気にしないで」など、ついついアドバイスに力が入ってしまうものですが、そういう場合は、まずは、「そうだったのね〜!」「そんな嫌な思いをしたのね〜!」と、お子様の思いや感情、起こった事をそのまま受け止め共感してみてあげて下さい。つまり、お子様の思いや言葉を、そのまま繰り返す、オウム返しでも良いのです。

(例)
子:「今日、◯◯ちゃんに、私のスカートの形が変だって言われて、もう1日中ホントに嫌な感じだったぁ〜!!!もうこのスカート、絶対着たくない!!!」
ママ:「本当?!◯◯ちゃんに、このスカートが変!て、言われたの? それで、1日中、嫌な気分だったのね……」(*注 仮にママが気にならない程度の内容であっても)
「そんな風に言われて、もう着るの嫌になっちゃったんだ。それは嫌になるわよね〜!」

…など。

自分の思いが、そのまま受け止められ理解されると、お子様の気持ちが落ち着いていきます。事の内容によっては、アドバイスや解決方法が必要な場合もありますが、大抵の場合は、自分の思いや状況を解って欲しいアピールですので、その欲求が満たされないうちは、何をアドバイスしても受け入れられずでしょう。嫌だった事、嬉しかった事などをそのまま受け止め共感して貰い、最後に「よく頑張ったわね!」「貴女なら大丈夫!」というママからの励ましや応援があれば、お子様も元気になって、悩みを克服していく自信を身につけていきます。