「三十五年目のラブレター」
この映画は読み書き出来ない夫と幸せを教えてくれた妻が歩んだ西畑夫婦の心温まる感動の実話です。三月末にこの映画を観て大変感動致しましたので、時遅しですが投稿させて頂きます。
通学に三時間もかかる山奥出身で、小学二年生で母親を亡くし、過酷な幼少時代を過ごした由に読み書き出来ないまま大人になってしまった主人公の西畑保。若き日の夫婦を重岡大毅と上白石萌音が演じます。運命的に出会い結婚するが、読み書き出来ない事をひた隠しにする。
しかし半年で事実を知った妻は「今日から私があなたの手になる」と。その言葉と眼差しに保は救われた。時が過ぎてどんな時も寄り添い支えてくれた最愛の妻へ感謝のラブレターを書きたいと思い始めた夫。定年退職(寿司店)を機に一大決心し夜間中学校に通い始める年老いた夫役を笑福亭鶴瓶、ひたむきな夫を、やさしく見守る妻役を原田知世が演じます。老齢の為に物覚えも悪く、通学に五年以上の月日が経過した頃、二人は結婚三十五年目を迎えます。
ようやくラブレターが形になろうとしていた頃、きょう子が病に倒れ、最愛の妻との突然の別れに失意のどん底を味わう姿を演じる鶴瓶さんの秀逸な演技には涙がこぼれました。
この映画はどんな人でも何歳でも何かをやろうとしたら必ず出来ると観客にメッセージを送っているように思いました。廣池博士が形田小学校で学校教育がいかに子供の将来に役立つかを必死に村人に説き、人々の幸せの為にご尽力された偉大さを改めて認識出来ました。
いつか横浜事務所の映画会にこの映画を皆さんで観たいと思います。(広報 松木)