10月30日から11月5日まで開かれておりました、『田邊昭水彩展』についてご報告させていただきたいと思います。

仲通ギャラリーで開催の個展も今年で5年目を迎え、年々ファンも増え盛況のうちに終わることができました。私は第1回目からお手伝いをさせていただいておりますが、今年は一段と奥深く癒しの絵が多かったように感じます。

水彩展ですからもちろん水彩ではありますが、日本画のような美しさと趣があります。美術の先生がどうやったら水彩でこの様な色が出せるのか不思議だと言って、色々と質問されたりするそうです。

田邊さんの絵は一方的に訴えてくる絵とは違い、じっくりと自分の心と対話する絵だと私は思います。

絵の前に立ち色の美しさに見とれていると、知らぬ間にその絵の中に入り込みいつの間にか安らぎと懐かしさに包まれ、自分自身の生き方さえも受け入れてくれる。これは私だけでなく多くの方が同じような感想をおっしゃってくださいます。中には絵の前で涙する方もいらっしゃいます。

また、購入された方の中には毎朝その絵とお話しをしてから仕事に取り掛かるという方もいらっしゃいます。私も日に何度かお気に入りの絵の中に入り込み癒されております。

皆様の声に接し、田邊さんは「とてもうれしいし有難いことです」とおっしゃっていました。ご来場いただいた皆様、ほんとうにありがとうございます。（撮影＆文：M.Niiyama）