11月9日(月)、麗澤大学 第1体育館でダライ・ラマ法王14世の特別講演会が開かれました。テーマは「慈悲心は世界平和の源~日本の高等教育への期待~」私は、平和賞を受賞された人はどのようなお姿で、どのようなお話しをされるのかとても楽しみにしていました。 

初めに廣池幹堂理事長の歓迎のご挨拶がありました。「人類の幸福、世界の平和を願っている21世紀の最高の指導者、ダライ・ラマ法王のお話しを体に刻み混んで、世界の平和のために役立てて欲しい」 次に中山理 麗澤大学学長からは、「高等教育では慈悲心を教え、世界的問題を慈悲心で解決していくことを教えていきたい。科学と宗教との対話が必要です」その後、麗澤大学の名誉博士学位記授与式が行われました。 

いよいよダライ・ラマ法王14世の講演の第一声は「私は仏教の僧侶ではあるが、生きとし生きるものは苦しみたくないと思っている、70億人の1人である。70億の人は同じ立場である。現在、人間の殺戮、アフリカの子どもの飢餓、医療の問題、貧富の差等の課題解決には、他人への関心を持ち、愛、優しさをもって人間関係を作っていくことです。」まさしく、慈悲心は世界平和の源であることがよく理解できました。

その後、麗澤中学・高等学校の生徒の質問があり、ダライ・ラマ法王の日常生活や人間性が伺い知れ興味深かったです。「苦しい時は広い視野を持ち、分析し、克服出来るか調べる。出来ない時は先輩を見習って、我慢強い人になってください。」「慈悲の心になるには、問題をよく考え、分析し、内なる心の平和を保つことです。」 

講演が終了して、赤い絨毯の上を握手をしながら退場しました。もちろん私も法王の左の手を握りました。暖かく心に灯が灯されました。(小柴優子記YWより一部編集)

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