Q:長女が幼稚園年長、長男が2歳9ヶ月の母です。最近、長男の食事に時間がかかり、先日も夕飯を食べさせるのに2時間かかりました。なかなか食べないので、下げようとすると「まだ食べるんだ〜!」と泣いて騒いで意思表示をするので、再度提供すると、グズグズしながら食べ終わらず、、、の繰り返しでした。今迄はイライラして怒る事ばかりだったので、今回ばかりは自分としてはこんなに時間をかけても忍耐強くよく付き合った!と自分を褒めたい気持ちでしたが、毎日こんなに時間をかけていたらどうなる事かと……食事の度に憂鬱になります。ちゃんと食べさせるにはどうしたら良いのでしょう?(K.Sさんより)

A:最近のご相談に、この「遊び食い」や食事をしっかり摂らない件が多くあります。親としては食事の度にストレスが溜まりますよね。

しかし、これは一時的な発達過程で、個人差があるものの、幼稚園や小学校へ行くようになるとほぼ改善されていくものです。それまでは、あまり完璧な食事摂取を目指さずに、いつかは改善されると気長になる事が大切です。

それにしても、2時間かけて、、、とは、よく頑張りましたね(笑)ただ、ご心配のように、毎回長時間かけて、、、と言う訳にもいきませんので、食べなかったら、「もうご馳走さまなのね!」と下げてしまう。そして一旦下げたら、どんなに泣き騒いでももう提供しないと徹底する事も必要です。一食位食べなくても大丈夫!ちゃんと食べないと、次の食事までありつけないのだ、、、という事も解ってもらいましょう。間食のお菓子類を控える事も忘れずに。反対に、よく食べられた時や、嫌いなものにも挑戦し克服した時は、「よくがんばったわね!」「すご〜い!ちゃんと食べられるのね!」と沢山褒めてあげて下さいね。

最近は、家族揃って食事をする機会が少なく残念なのですが、本来の食事は、義務的、事務的に子供に摂取させるのではなく、家族団欒、コミニュケーションを取りながら楽しくする事で、食欲、美味しさも増し、摂取する栄養もスムーズに吸収されていくものです。

その日の話題はもちろん、「今日のこのお魚さんは海で泳いでいた命を私たちの栄養に分けてくれたのよね。ありがとう!」と自然の恵みへの感謝を教えたり、帰宅の遅いパパが食卓に居なくても、「パパのおかげで今日も美味しいご飯が食べられるわね。パパ、お先にいただきます!」と、パパへの感謝を忘れずにいることなど、愛と感謝満載の会話や声かけと一緒に提供する事も心がけていって下さい。

幼児期には、家族の笑顔と愛情がトッピングされた食事から、心身共に滋養が行き渡ることで、お子様の逞しく頼もしい成長に繋がるはずです。