Q:8歳(長女)、5歳(長男)、1歳(次男)の母です。長女の性格が私と真反対で、何をするにものんびり、奔放、乱雑で、几帳面な私には理解し難く、又、三人の育児と仕事の両立で、日々慌ただしく過ごす中、とてもストレスになります。学校のお手紙類は、ランドセルの中に何日分もグチャグチャで、下の子に手がかかる分、お手伝いを頼んでも完成度は程遠く……お風呂上がりには、女の子なのに丸裸で走り回るという始末。優しく天真爛漫ではあるのですが、生活面では、日々ついつい煩く干渉してしまい、強く言い過ぎた後は、凹んだ娘の様子に自己嫌悪に陥ります。今年こそは、良い親子関係を築いていきたいと思うのですが、どうしたらよいでしょう?
A:三人の子育て、家事、お仕事……と本当によく頑張っていらっしゃいますね。そんな慌ただしい日々の中で、几帳面でしかも次々と家事や仕事をこなす貴女とは違って大らかでのんびりマイペースというお嬢さんの言動が目につき、気になってしまうイライラ、ストレス、とてもよ〜く解ります。
親子ですから、似たようなDNAを持っているはずなのですが、親子と言えども、又は兄弟姉妹と言えども、私達は、それぞれの性分や個性に違いがあり、その事がお互いに悩みやストレスの原因にもなりますが、その違いが、私達の度量を広げてくれる、実は有難いものでもあると考えてみてはいかがでしょう?
お嬢さんからしたら、ママはいつも細かい事に煩くて、完成度、要求度が高いので、逆に何とも理解し難く窮屈な思いをしているかもしれません。誰しも相手や自分自身の持って生まれた性分を変える事は難しいものです。違いを受け入れ、手出し、口出しを最小限に成長を見守る。お嬢さんの明るくて優しいところを沢山認めて、努力した時には結果に多少不足があっても「よく頑張ったわね!」と、そのプロセスを褒めてあげる。几帳面な貴女が、少し譲って「ま、いいか〜」と受け入れ、お嬢さんの自主性を待つ。親は、『待つ……』という事を訓練させられますね。『待つ』=『愛』です。厳しい北風ママより暖かい太陽ママの笑顔と愛の方が、案外、お嬢さんの自主的改善、成長への近道です。
一方、しつけとして最低限のルールや作法を伝える事は必要です。その場合も、日頃、BGMのように命令的、否定的な言葉を連打されていては、相手の心に響かないのです。日頃、暖かい太陽ママの、これだけは譲れない!という厳しい一言だからこそ、子供にとっても「これは大変だ!何とか改めなくては!」という気持ちになる訳です。改善する事を伝えたら、いつまでも延長戦をせずに、短所を含めて丸ごとのお嬢さんを「大好きよ〜!」と沢山抱きしめ、「〇〇ちゃんなら、きっと…できるはず!」と励ましながら、お子様の個性を尊重して、親子で明るく前向きな日々を過ごされますように…!