新型コロナ感染拡大による学校休校や様々な活動自粛で、巣篭もり傾向の日々となり、国内ばかりか世界的にも先の見通しが立たず…の状況ですね。私達は、時に自力では何ともできない状況に遭遇する事があるものです。

今回は、学校に行ける事、給食が支給される事、放課後も子供を預かって貰える事、仕事に行ける事、休日にはリフレッシュできる娯楽場や施設を利用する事、友人や家族と会食する事、旅行する事…当たり前と思っていた事が突然できなくなり、特に共働きの子育て世代にとっての学校閉鎖は、急な事も相まってさぞかし困惑された事とお察しいたします。コロナ感染より、日常の不便さがストレスとなる「コロナ鬱」の方が心配とか…ですが、人間は、そんな困った時こそ!知恵と工夫と助け合いで乗り越えられると信じたいもの。

ママ達の悲痛な叫びに、コンビニさんによる学童施設への“おにぎり無償提供”は有難く、給食中止で余剰する牛乳を努めて購入する動きもホッコリします。私も日々購入して牛乳を使うお料理に励んでいます。又、家族と一緒に手作りマスク600枚(材料費はお年玉から)を寄付した13歳女子の何て優しい心…!困った時はお互い様…非常時であっても、自分の事だけでなく、誰かの役に立つ事を考えて動く事、大いに見習いたいですね。

思えば9年前の今頃は、想定外で未曾有の東日本大震災に見舞われました。被災地の人々は、どれ程の恐怖、混乱、不便、悲しみ、忍耐、無力感…というものを体験された事でしょう。しかし、先日のテレビの震災特集では、小学3年生で母親を津波で失い、一週間泣き続けた少年が、深い悲しみを乗り越えながら、父親と2人で家事、仕事、学校、、、と協力し、お互いを思いやって絆も深め、今月、晴れて高校卒業をした場面が放映されました。

「親父との親子の絆は誰にも負けない!」と明るく胸を張る逞しい姿に、思わず「今後は、どうかどうかお幸せに〜!」と熱いエールを送りました。もちろん、災難はできるだけ避けたいけれど、遭遇してしまった困難を受け入れ克服していく事は、こんなにも人を成長成熟させるのだという事と、その忍耐や努力の継続の果てには、失ったものと引き換えに必ず有難く素晴らしいギフトが神様からもたらされるのだという事を確認した思いでした。    
       
一方で、今も尚、仮設住宅で過ごされている方々の事を忘れずに心を寄せつつ、あの時に経験した人々の助け合いや絆を思い起こし、この度の新たな想定外の状況を皆で力合わせて乗り越えていかなくては〜!ですね。(Hitomi)