3月中旬、甥家族が赴任先のオーストリア・ウィーンから日本入国ギリギリの日程で本帰国をしてきました。我が家の隣家に住む弟夫婦の長男家族で、その3年ぶりの再会は、コロナと共に生活に変化をもたらしてくれました。

弟夫婦の3人息子と私の長男長女=5人の子供達は、私の母を筆頭に弟夫婦&私達夫婦=5人の大人との大家族の中で育った経緯から、従兄弟でありながら兄弟のような仲。甥も私からすれば息子とも呼べる存在です。

今迄ひっそりとしていた隣家から漏れ聞こえる子供達の喧騒や笑い声は、自粛中の閉塞的な日々にも活気を貰えて嬉しく、その後の自粛解除以降は、籠の鳥が一気に飛び出すかのようなパワー全開キッズとの濃厚接触?が始まりました。

小4男児、小2男児、小1女児の子供達は、夕方の我が家の犬のお散歩に同行するのが日課となり、寄って集っていじくり回される犬達には堪え難く、私には、道中休むことなく3人3様に喋り続け、何事にも興味津々の質問攻め…

「ねえ、どうして、昼間お散歩しないの?」
「暑くて、犬も熱中症になってしまうのよ」
「どうして、今日はオバちゃん1人なの?」
「オジちゃんもMちゃん(娘)も今日はお仕事なの」

夕食を共にした娘には…

「Mちゃんは、なぜ子供がいないの?」
「まだ結婚してないからね〜」
「じゃ、どうして結婚しないの?」と、際どい問いに「?!うーん、結婚したいと思う人にまだ巡り逢えてないのよねぇ〜」と、苦し紛れに答える娘。「むしろ、私の方がどうしてか聞きたいワ…」と苦笑しながら。

これ程の好奇心を思うままに発揮する子供って今の日本にいるかしら…?と考えると、親からのDNAとも、海外生活からの習得とも思えるものの、幼児期から何より子供の心に寄り添い、丁寧に対話してきた隣家のジィジ、バァバや甥夫婦の育て方を振り返り、ちょっと賞賛したくもなりました。

お盆にお迎え火を焚くという両家の伝統的なイベントでは…

「な、何をやるの?」
「あなた達の大ジィジ、大バァバ達は、もう亡くなってお墓にいるけれど今日からみんなに会いにお家にショートステイするのよ。だから、その歓迎会」
「え〜?!ホントに来るの?」
「そうよ、見えないけれど来て下さるのよ」
「見えないんだ!お墓から来るの?どうやって?」
「このナスとキュウリは何?」
「ご先祖様がこれに乗って来られるから用意しているの」
「へぇ〜!小さ過ぎて乗れないんじゃない?」
「ご先祖様には丁度良いサイズなのよ。さあ、みんなでお迎えしましょう!」

その後はお迎え火の着火作業でマッチの奪い合いが…。
ご先祖様と思わしき?炎が玄関先から家の中に向かうのを皆で見届けながら、子供達が小さな手と手を合わせ、両家総出で騒々しくも賑やかにお迎えイベントは無事終了!この思い出が末長く彼らの心に残りますように。(Hitomi)