Q:成長した息子とのコミュニケーション

ひとみ先生のコーナーで挿絵を描かせていただいているイラストレーターのイシカワアキラと申します。私52歳、妻48歳、子ども一男一女の一家です。子育ては妻にまかせきり、いわゆるよくいる呑気な父親です。

おかげさまで子ども達はすくすくと大病ケガもなく健やかに大きく成長してくれ、本当にありがたく思っています。そして、子ども達に今日に至るまでずっと変わらず愛情を注いでくれている妻には心から感謝。彼女が中心になって、家庭を明るく楽しい場にしてきてくれました。そんな現在、親子関係で素朴な疑問があり、ひとみ先生にぜひ質問させて欲しいことがあります。

長女に関してはまだ学生ということで時に保護者として妻と相談しながら彼女の進路や生活ごとの関わりからのコミュニケーションをとっています。それに女の子はなつっこいというか、割と話しがしやすいものです。

気になっているのは長男の事です。彼がまだ学生の頃には男の子が好きなヒーロー映画に連れて行ったり、サイクリングをしながらキャッチボールなど自然に遊んで過ごしましたが、成人してからは殆ど接点も無くなり、一緒の住まいに居ながら顔を合わす時も少なくなりました。会話もあまりありません。

自分も男で若い頃に父親と距離の開いた覚えもあるのですが、長男とあまりにもコミュニケートを取らないというのもどうなのでしょうか。こういう場合は私の方から何か共通項を作るように働きがけた方がいいのでしょうか。

A:お子様方も恙なく成長され、明るい楽しいご家庭を築かれていらっしゃるご様子、何よりと思います。奥様に感謝のお気持ちを持たれているのも素晴らしいですし、今後も、奥様はもちろん、お子様方にも、そのお気持ちを沢山お伝え下さいね!

さて、最近気になる事として、成人したご長男との会話が少なくなっていられるとの事、、、
結論から申し上げますと、今迄の経緯から想像致しますに、さほど問題は無いかと思います。

ご長男は、お歳から言っても今まさに親離れ&自立という「大人の階段」を昇り始めた頃かと。。。
親からしますと、子供の頃の無邪気で親しくした会話が懐かしく、妙に寂しくなるお気持ちもよく解りますが、無事に更なる成長をされている証で、むしろ嬉しく有り難い事ですよ。

しかしながら、一緒に同居する中で、あまりの会話不足も寂しいものですので、お顔を合わせた時には、それは是非!父親の方から「おお、最近はどう?」「○○の方は頑張っているの?」などの軽い声かけや、コロナ禍を活用しての「家呑み」を誘って、たまには父&息子で乾杯するのもありではないでしょうか?父&息子だけでは話が弾まなそうな場合は、奥様やお嬢様を巻き添えにするのも一案!

それには、ご家庭の中心(重鎮)である奥様に、事前に貴方様の思いとその企画をお伝えしてから段取りされますと、初めはギクシャク?しながらも(笑)和やかな空気の中で会話が進みそうですね。。。息子さんからの傾聴や趣味などの話題をメインにされて、会話は明るく、愉しく、爽やかに〜!

そのような企画も難しそうな場合には、無理をなさらず、ご長男の更なる成長を祈りつつ、今は、そっと静かに見守る事にしましょう。子供は成人しても、親に課題と勇気を与えてくれる貴重な存在ですね!

一緒に成長して参りましょう。