新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2023年は、コロナ禍以来3年ぶりに解禁された多くのイベント開催や観光の復活により、従来の人間らしい生活や文化が取り戻せた事が何よりでした。やはり、人との交流、会話、会食というものが、私達の心と身体にどれ程栄養をもたらしてくれるものかを実感できた一年でもありました。

そのような日常を取り戻しながら期待した2024年の幕開けは、元旦からの能登半島地震、羽田空港の事故、、、と、何とも心痛める、やるせない出来事が続いてしまいました。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、今も尚、不自由な環境で避難生活をされている方々には1日も早く安心の日々が戻りますよう願っています。そして、救護、救援に日夜尽力されている方々にはただただ感謝あるのみで、ご無事を祈念いたします。

昨年末に、新年に向けて発表された天皇陛下のお言葉が、奇しくも!「人と人とが思いやり、支え合って、困難を乗り越えていかれるよう願っています。」という内容でした。この時は、陛下が2023年を振り返られて、経済的、健康的、精神的に弱っている国民の事を思われてのご慈悲とお励ましのお言葉と捉えたのですが、新年早々の悲しい出来事にも、困難な状況にいる方々を思いやり、支えていく事が乗り越えていく力の源となるという事をまさに体験する機会となり、陛下からは勇気を戴けた気がいたします。

2024年を迎えても、同じ地球上では、ウクライナVSロシア、中東地域の紛争、、、と困難多い人々がいる中、まだしばらくは終息しそうにありません。また一方で、今後は人工知能AIの技術も進歩するばかりで、もう止める事はできない世の中になっていくでしょう。

かく言う私も、スマートフォンは方時も離せない派(つまり依存症)で、マイ情報はほとんど全てスマートフォンに格納し、日々あらゆる情報も得ています。お正月に滞在した3歳の孫は、「時間を決めてユーチューブ見てもいい?」が常套句で、いざ渡せば、すっかり携帯を使いこなしていきます。昭和世代までは、幼い頃にはドップリと自然に囲まれ、手動の世界、人間味を味わう環境でしたが、今の子ども達は生まれた時からスピーディーな自動の世界にいるのですから、彼らにとっては普通であり、日常であることは否めません。しかし、人間の五感や感性だけは、 AIにコントロールされる事なく、むしろ人間の美しい感性をもってしてAIを正しく導いていく勇気と気概が必要であることも信じて心に留めておきたいものです。

そして、自然災害には人間は抗うことはできず、、、ですが、何が起きても、人間同士の関わり、思いやり、支え合いが困難を乗り越える力となり、さらに希望、勇気、安心に繋げていく力となることを教えてくれるのは、AIではなく私達自身の人間力なのですから。

大人も子どもも、人との交流、自然との共生を沢山体験して、人間の美しい感性、五感を育み、人間力、心の免疫力の高まる年となりますように。。。(Hitomi)