デザイナーのイシカワです。前半からの続きです。
……釣れません。開始5時間近く経とうとしていますが全く釣れません。
周りの人たちはチラホラ釣れるも私は全くその気配もありません。何でや~!
最初のうちは余裕からか(根拠なし)「おーっ、やりましたね!でかいじゃないですか」とか、「いいなー!普段の行いの良さが魚を寄せますね」や「さすがっす。今夜はパーティーナイツ」などはやしてましたが段々と口数も減りやがて無口に。
「はーっ(やっぱり仕立ては俺には合わんなー)」人間うまくいかなくなるとどうしてもネガティブ思考に向いていきます。いやなものですね。はーっ😮💨次は道具にあたる始末。「周りはみんな電動リールで楽してるよな。こちとらスピニングで水深50メートルを上げたり下げたりの繰り返しでいい加減手が痛いよ」最悪です、こんな思考ではそりゃあツキも逃げます笑
さて、釣船は早朝に出航すると大体お昼過ぎ、遅くても午後2時ぐらいには帰港します。そして現在、朝の雨もすっかり止んで雲の合間に青空も見れるようになった午後1時過ぎ。
船上はゆったりとした空気でそろそろ衲竿だね的な空気感の中、船長のぼやくようなアナウンス「えー、30メートル付近で群れがあるなあ。タナとって」。めんどくさくなっていた私は逆張りとばかりに海底スレスレにタナをとります。
昼食の菓子パンを頬張りながらぼんやり竿先を眺めていたその時!ヒット!クンクンと竿先が動くとその後にぐいとU字にしなります。待ち望んでいたビッグヒット「きたーっ!」
格闘の末、ついに獲物初ゲットです。釣り上げたのは33センチの横紋ハタ。刺身は無論、煮ても焼いても美味、鍋に入れるとこれまた最高級の一品です。嬉しすぎる!
ドラマはまだ続きます。これは底に獲物がいついてると読んだ私は生き餌をつけると迷いなくベタ底に。しばらくすると今度はさっきよりさらに強烈な引きが!スピニングリールをコキコキ巻いたその先にはなんと44センチの真鯛が!「サイコーかっ!」
結果2匹の大物高級魚を釣り上げることに成功。参加者には「船長の言いつけを守らず釣った掟破りのイシカワさん」と皮肉と共に温かく祝福されました。ボウズを覚悟していましたが最後の最後でのどんでん返し。
釣りはやっぱりドラマがありますね。にしてもイナダも釣りたかった。食べたかったなー(と思う私はホント魚好き)。
