Q:以前は仕事が多忙で家に居る時間の少なかった主人が、このコロナ禍により、在宅のモートワークばかりになりました。最初は、家族で過ごせる時間にホッとする事もあったのですが、子供達(小学5年と3年)の学校や塾や習い事が再開すると、彼らが夕方や夜まで殆ど家に居なくなり、昼間は夫婦で2人だけの環境で色々な違いが気になり、家庭内異文化の衝突が毎日盛り沢山起こっています(笑)。今から定年退職後の夫婦みたいな関係?になってきてしまい、どうしたものかと思います。

A:以前、お子様が小さくて手を借りたい時期にはご主人は多忙で、母子家庭さながらで子育てを頑張っていらした貴女を思い出します。

コロナ禍の生活の変化で、今度は成長したお子様達のお留守が増えて、在宅のご主人との関係が煮詰まってきてしまったのですね。どんなに仲良しの夫婦や友人同士でも、長期の旅行に行くと、最初は楽しく旅の行程を満喫しているものの、段々と、行きたい場所、食べたい物や性格の違い(短気、呑気)でストレスや不穏な空気を抱える様になります。一緒に居る時間が増える程に、お互いの違いや欠点が目につくようになってきますと、その関係性に色々な支障やストレスが出てくるものです。

そもそも自分とは違う相手の好みや思いや状況を理解するというのは、なかなか難しいですよね。でも、理解しなくていいから、「あなたは、そうしたいのね〜」「へぇ〜!あなたにはそれが普通なのね!」と、とりあえず受け入れるようにされたら、お互いの気持ちが楽になりませんか?

「私は、こうしたいのに〜!」とか、「私にはこれが普通なの〜!」という思いは、自分だけではなく、相手も持っているものです。お互い様と思って、まずは、自分の普通や標準を相手に強要しないことですね。そして、ご主人の育った家庭環境や境遇にも思いを馳せると、今のご主人の習慣や習癖、好みなどに納得できたりするものです。折々でそんな話をしながら、違いを認めていかれたら、本当の理解に繋がりますよね。いつも側に居て目につく、気になるという時は、程よい距離を持つ事です。

別の部屋で趣味に没頭する、友人とオンライン会話をする、読書する、買い物、散歩に出かけるなど、、、貴女がご主人から離れて気晴らしをする事で、夕食時には新鮮な話題を提供できるのでは?

違いを受け入れる大らかさと程よい距離感を取りつつ、お二人の心の距離だけは、どうか尚一層近づいていかれますように…!