9月に入り、朝夕は心なしか、虫の声や吹く風に秋の気配が感じられるようになりましたが、日中はまだまだ残暑厳しく、、、いえ、むしろ猛暑の勢い衰えずの日々ですね。日本では、昔から「暑さ、寒さも彼岸まで・・・」と言われていますが、9月のお彼岸の頃にはこの異常な暑さは本当に収まってくれるのでしょうか???
今夏は、全国的にも世界的にも異常気象、、、そして温暖化を通り越して地球沸騰化!?してしまったともいえる酷暑の連続で、それすら過酷な状況の上に、高温と乾燥による大規模な山火事の頻発、線状降水帯による集中豪雨、洪水、巨大台風、地震、、、と、どこもかしこも天変地異のオンパレードのような状況になっている昨今です。
被害に遭われた方々には、本当に心よりお見舞い申し上げますと共に、1日も早い復旧と安心の生活が取り戻されますよう願ってやみません。そして、もう、いつ、どこで、何が起きてもオカシクないと覚悟する必要が、誰にでもある気がいたします。
私の住まう地域では、20年も前に有志による「防災の会」を発足しました。会員の年会費により、防災用品(燃料、テント、水、保存食、簡益トイレなど)をいくつかの拠点の倉庫に保管して共同管理をし、防災の講習や避難訓練なども平素から行っていて、これらは、市で管理、運営する防災貯蔵、訓練とは別立ての自治会の取り組みとして自主的なものです。
そして、今や都会では、隣りは誰が住む人ぞ?という近隣の交流や連携が薄くなり、個人情報の非公開化が高まってきている世の中ですが、日頃から顔を合わせて、最低限の情報や状況を共有しつつ、いざという時にはお互いに助け合えるしくみを作り、特に、高齢者の独居世帯や子育てファミリーを意識しての見守り、サポート活動を含んでいます。
以前、大型台風の接近により、暴風雨警報と避難勧告が発令された時、すぐ裏に越してこられたお一人暮らしの高齢の御婦人にまず電話をして、「避難する場合は、よろしければご一緒にうちの車に同乗しませんか?」と確認したところ、「1人でどうしようかと迷っていたので、お声かけて頂き、何と有り難い!」と、ひとまずご安心頂きました。結果的に避難はしなかったのですが、その後お会いする度に、「ご心配意頂き、本当にあり難かった!」と何度もお礼を言われまして、普段はしっかり自立されていても、高齢でお一人住まいの方のいざという時の不安は、やはり大きいものなのだと改めて認識させて頂きました。
災害時には、もちろん自分や家族の身の安全が優先で大切な事ですが、せめてお隣り近所の方々の安否にも心を寄せて、お互い様に不安な気持ちを少しでも和らげ、お力になれたなら幸いです。そのような余裕を持つ為にも、日頃から防災備品の備えに加えて近隣との交流、親睦を深めておく事もできたら安心ですね。
地球規模的な異常気象をもってして、日本の江戸時代には当たり前であった「向こう三軒両隣り」の助け合い、支え合いの文化が少しづつ復活の兆しとなれば、それは日本人にとって、ある意味、幸いなことなのかもしれません。ともあれ、「備えあれば憂いなし」のごとく、2023年の後半が、どうか無事に平穏に過ぎ行きますように。。。(Hitomi)