長引いた暑さもおさまり、ようやく秋らしい快適な気候となりましたね。
私事ではありますが、、、9月の下旬に同居する娘が第1子を出産しました。コロナの余韻が残る昨今、出産の立ち合いや面会はパパだけに限定されていましたので、娘の出発時には「大丈夫よ〜!つるっポン!と出てくるよう祈っているから、“ありがとう”を沢山唱えて頑張ってね!!!」と笑顔で送り出しました。そうそう念のため、葉室頼昭氏著の『神道と感謝のこころ』を一冊持たせて。。。
翌日の午後4時に、婿から「無事に元気な女の子が産まれました」との第一報が入り、夫と喜んだものの、直後のLINEで「お産は無事でしたが、Mさんの出血と痛みが酷くて、これから救急車で共済病院に搬送されます。僕がついていきますから大丈夫です!」との想定外の続報が、、、大きな病院で処置頂ければ何とかなると思いながらも婿に電話して詳細を確かめますと、かなり重篤な状況である事がわかってきました。夫と2人、車で病院に駆けつけたところ、医師団からは、「止血をしても止まらないので次の対策を考え中です」との説明で、娘は、麻酔をかけられ、呼吸器を付けてほぼ意識のない状態で輸血と点滴の管に巻かれるようにしてECUにおりました。
すぐに東京から息子も駆けつけ、先生方の説明と今後の処置に同意書を書いて、こんな時にはもう神頼みしかなく、、、手術の無事を祈るしかない2日間、何とも不安で長〜い時を病院で過ごしました。想定外の展開に、お産は命がけなのだという事を改めて実感しつつ、落ち着いて冷静さを保ちながらも、もしかしてまさか、ベビーちゃんを置いて行ってしまう?!?!などの思いが、微かによぎったものです。
しかし、不安な気持ちを押し殺して、今、感謝できる事をみつけよう!とプラス思考に切り替えました。娘の回復の為に労を厭わず誠実に対処して下さる医師団の皆様、産まれたまま置いてきたベビーをお世話していて下さる産院の皆様、こんな状況でも冷静に気丈に諸々対応してくれる婿、そして、お互い離れ離れで頑張っている娘とベビーちゃん、娘の回復を心から祈って下さる家族親族友人方々、、、こんなに有り難い事はないと。
更に、私自身が7歳で生死を彷徨う入院をした体験が蘇り、その時の両親の気持ちが、ここで初めて身に染みてよく解りました。そこで思い出したのが、そんな経験をした母が、生前よく病人の方の回復祈願にお写経を書いてご病人の枕元にお届けしていた事。そうだ!お写経を書いて娘の枕元に届けよう!と。自宅に戻り、仏前にお線香を手向けて、母に感謝しながらお写経開始。。。
久しぶりの長い毛筆書きで意外と時間がかかりました。が、何とも不思議な事に!丁度書き終えた頃に、病院から「ようやく止血ができてきました」との連絡が入ったのです。婿も心から安堵したようでした。
その後、娘の枕元にお写経を届けますと、先生方がビックリする程の回復となり、思いの外早い段階で、ベビーちゃんとの感動の母子対面!も叶いました。意識回復した娘は、この一連のアクシデントは知る由もない状況でしたが、「何だか死ぬほど痛くて苦しい思いをしたけれど、お産直前に葉室先生の本を読んで、感謝の気持ちを思い起こして乗り切れた!ママ、本当にありがとう!」と、支えられる多くの恩恵に感謝をして無事にカムバックを果たす事ができました。
今回のアクシデントは、ある意味平和ボケ?の我が家にとって必要な体験をさせて頂けた事にも感謝です。今や、初めての子育てに奮闘中!の娘ですが、今後は先輩ママの皆様が頼りで
す。どうぞよろしくお願いいたしますね。(Hitomi)