2023年がスタートいたしました。

コロナ状況も大分落ち着き、ここ数年の閉塞感から解き放たれるような人の動きが感じられるお正月でしたね。初詣も世界の平和、日本の平和を心から願う気持ちで祈願された方も多かったことでしょう。新年恒例の皇居一般参賀もしばらく中止となっていましたが、今年は再開となり、天皇皇后両陛下をはじめご皇族の方々のお出ましを拝見できましたことは何とも嬉しく、希望を戴ける年の始めでした。

子育てサークルも、希望新たに!新年初めての会を開催いたしました。年頭にあたり、日本という国の素晴らしさについて学び、考えてみました。私達は、日頃、家族のこと、仕事のことで精一杯の日々を送っているわけですが、個人の幸せも家庭の幸せも、社会や国家が秩序を保ち、安定していなければ成り立ちません。しかし、私達の生存そのものを根底から支える国の秩序と安定を維持するために先代からの並々ならぬ努力と犠牲があった事には、なかなか心を向ける事なく過ごしてしまっているのではないでしょうか?

昭和46年から25年間、伊勢市観光協会会長を勤められた山中隆雄さんは、多くの外国の大学の先生方を伊勢神宮に案内してこられましたが、その先生方が皆、日本へ来て不思議?な事として、「日本の大学生は日本の事をしらない。どうして日本の親も教師も自国の事を子供に教えないのか?私は日本の素晴らしさを私の大学で講義しているのですよ!アメリカ人なら、合衆国独立記念日は、誰が何をして、なぜ7月4日なのかは、小学生でも答える。先生がしっかり教えているからだ。」と言われたそうです。

日本では、2月11日が祝日で学校が休みとは知っているが、その由来には無関心。。。と、確かにご指摘の通り!と言わざるを得ない、、、残念な状況が現代日本であります。そこで、まずは日本の国の起源から、、、!『日本の心を伝える伊勢の神宮』(山中隆雄著)を参考に学びを進めました。日本は、『日本書記』の<天孫降臨の条>(天照大神の孫が天から降りてきて日本の国づくりをした)から始まりました。

天照大神が孫(瓊瓊杵尊)の国づくりの際に伝えたメッセージは、「その土地は今、たくさんの葦が生えているような所だけれども、1500年たてばすばらしい理想の国になる。そのすばらしい国づくりに励んでいきなさい。そして大切な心をもって国づくりに励んでいけば、おまえの子孫と日本の国は天地が続く限り、永久に栄えていく、そういう国づくりをおまえに頼む」というものでした。同時に“日本の国を代々治める精神を表す印”としての三種の神器(八咫の鏡、八尺瓊勾玉、天叢雲剣)が瓊瓊杵尊に渡されました。その八咫の鏡が伊勢の神宮に祀られているので、“お伊勢参り”として国民と繋がってきたのですね。。。それは、私達日本人に“大切な心”を思い起こさせてくれる場所ですね。。。更に、天照大神は「国を治めていくときにいちばん大事な事は、国民を飢えさせてはいけない。これで命をつないでいくのだよ。それがおまえの使命である」と言って、お米(斎庭の稲穂)を授けられたというのです。

日本の農業の原点がここにあり、代々継承されているご皇室の祭祀にも、家庭の神棚のお供えにも、お米が主役な訳はこれなのですね!それ以降、世界で最長の126代、今上天皇まで、国民の精神的な中心となる存在として国民の命を保ち、国民の幸せを祈り続けているという、、、まさに天照大神のご意向を今もなお継承している素晴らしい国なのです。

一方で、世界の多くの王室は、異民族の征服や国内の内乱や革命によって倒されました。

所功先生(京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所教授)は、著書の『皇室の伝統と日本文化』の中で「このように千数百年以上続いて、今なお健全に存在する王室は、世界史的にみても、殆ど他に例がない。歴代の天皇は、中国の皇帝や西洋の国王のような強い政治、経済、軍事の力をもたれないが、むしろ世俗の権力を超えた宗教的・道徳的・文化的な“権威”の体現者として、大多数の国民に敬愛され続けてきた。」と書かれています。126代とは、言うは易しですが、その精神と祭祀(祈り)を長きにわたり継承してこられたご皇室の歴史、ご努力と恩恵があってこその我が国なのですね。そんな国に生まれてきた事をとても嬉しく、有り難く、誇らしく思える学びとなりました。

最後にサークルの皆様に「しかし、祈られ、護られているだけでは申し訳ないことです。国の恩恵に対しては、返しても返しきれない大きな恩がありますが、せめて朝夕の祈り、神社参拝の際には、世界の平和、日本の平和に加えて、感謝の気持ちと天皇皇后両陛下、ご皇室のご安寧(あんねい)と弥栄(いやさか)を心より祈念することを今年の目標としましょう!」とお伝えしましたら、早速メンバーの方から、「学生時代は机に向かった習慣がなく無知であったものの、、、今回の学びはとても新鮮で、日本人としての義務を果たし、子供達にも伝えていかなければ!と改めて思い、今朝早速、“天皇家のご繁栄と永続”を祈りました!」という大変嬉しい頼もしいLINEが届きました。

今年も、幸先良さそう!共に育ち合う喜びを満喫する一年にいたしましょう!(Hitomi)